ご挨拶
 通常国会での議論も、参議院でヤマ場を迎えてきました。
たけのこ通信の今号でも掲載させていただいているように、昨年暮れと二月に宮城県、岩手県を訪ねました。たしかに千年に一度と言われる未曾有の大災害であったことは間違いありません。しかし、それにしても震災から一年が経とうとしているのに、ガレキを集めただけ、その処分方法も決まらず、被災地復興の青写真も描けていない現実に、政治の責任を痛感しました。
 「決められない政治」というのが、最近の報道のキーワードです。政権を担う者は、その時に必要な、考えられるベストの予算や法案を国会に提出し、それを通すためならありとあらゆる野党への対策を練って、成立に向けた努力をしなければなりません。少なくとも、自民党が政権を担っていた時には、そのようにして数々の予算や法案を通してきました。民主党に圧倒的に欠けているのは、政権を担っているという責任感です。
 民主党はダメだったけど、自民党もイヤ。最近、よく耳にする言葉です。わが国のため、地方のため、被災地のためにも、私たちは次の総選挙で必ず政権を取り戻さなければなりません。しかしながら、「民主党がダメだから、渋々自民党」で政権を取り戻しても意味がないのです。政権与党に必要なのは責任感です。政治家に必要なのは、覚悟・胆力です。マスコミの世論調査に右往左往する
のではなく、いま国に、地方に、被災地に必要なことに腰を据えて取り組む。たとえ、それが一時は国民の皆さんの耳に痛いことであろうと、将来の幸せにつながるのであれば、政治家はやり通さなければなりません。そんなことを考えさせられた、被災地訪問でした。

参議院議員 渡辺 猛之